学校給食の業務委託先を決める入札で便宜を図る見返りに靴などを受け取ったとして、大阪府警は6日、四條畷市立学校給食センター元所長の林雅弘容疑者(65)=同市砂2丁目=を官製談合防止法違反と加重収賄の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
捜査2課によると、林容疑者は所長だった2019年2月下旬ごろ、府内の運送会社役員2人に、同年3月に実施される給食運搬業務の公募型指名競争入札に関して設計金額に近い額を教え、1億1887万5千円で落札させて公正な入札を妨害した疑いがある。
また、便宜を図る見返りとして18年8月~20年3月、靴や掛け時計、仕立券付きワイシャツ生地など5点(計約23万1千円相当)を役員2人から受け取った疑いももたれている。
林容疑者は当時、入札業務の決裁権限を持っていた。19年3月の入札には運送会社1社が参加し、落札率は99・6%だった。府警は今後、運送会社の役員らも任意で捜査する方針。
府警は学校給食費を管理する口座から計約1450万円を着服したとして、今年5月以降に林容疑者を業務上横領容疑で逮捕、追送検し、大阪地検が同罪で起訴していた。この捜査の過程で今回の容疑が浮上したという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル